当館学芸員の瀬能が、「日本産魚類検索:全種の同定、第三版」(中坊徹次編、東海大学出版会、2013年2月26日刊行)において、日本産の2種の“メダカ”に新しい標準和名をつけました。従来のメダカ(南日本集団)はミナミメダカ、従来のメダカ(北日本集団)と丹後・但馬地方のメダカ(ハイブリッド集団)はキタノメダカとなります。この措置により、これまで親しまれてきた“メダカ”という名称は種のレベルの名称ではなく、中国や朝鮮半島、台湾に分布するミナミメダカやキタノメダカの近縁種を含む総称となります。そして、日本産の“メダカ”を種のレベルで区別する際には、新たに提唱された名称を使うことで混乱を防ぐことができるようになりました。