山口県周南市金峰(みたけ)で男女5人が殺害された連続殺人・放火事件で、県警が行方を捜している重要参考人(63)が約10年前、今回の事件の被害者の1人から鋭利な物で傷つけられる事件があったことが、関係者の話でわかった。この被害者は傷害容疑で逮捕されていた。県警もこの件を把握しており、今回の事件に関わりがないか慎重に調べている。 集落の住民らによると、2人は当時、酒を飲んでいて口論となったという。その際、今回の事件の被害者が刺し、逮捕され、罰金刑を受けた。けがは軽かったが、2人を知る人物は「この件以来、仲が険悪になったようだ」と話す。 ◇ 県警は24日、全焼した民家2軒の焼け跡から見つかった遺体のうち、1人が無職貞森誠さん(71)、別の1軒から見つかったのが無職山本ミヤ子さん(79)と特定した。貞森さん方で見つかったもう1人は貞森さんの妻喜代子さん(72)とみて確認を急いでいる。