海岸に打ち上げられた、1隻の木造船。中に乗り込むと、「朝鮮人民軍」とハングルで書かれていました。いったい誰が、何のために乗っていたんだろう。乗っていた人はどうなったんだろうか…。実は、知っているようで知らない“漂着木造船”。取材してみることにしました。(青森局記者 牧野大輝) 冬になると、日本海の沿岸には木造船の漂着が相次ぎます。海上保安庁によりますと去年(2019年)は全国で144件。去年までの5年間では484件にのぼっています。都道府県別にみてみると、最も多かったのは石川県の92件、新潟県の88件、青森県の85件。私が勤務する青森県は全国で3番目でした。