ずっと音楽が生活の一部だった ──楠木さんは、これまでどんなふうに音楽と接して育ってきたんでしょうか。 音楽好きの両親のもとに生まれ育ったので、その影響で音楽はずっと好きでしたね。3歳からピアノを習っていた以外では、小中学校の部活でも楽器を触ったり、高校でも軽音楽部に入っていて。音楽は“楽しむもの”として日常にずっとあったので、あまり特別視はしていなかった気がします。 ──早い段階からずっとプレイヤーでもあったわけですね。「あるとき急に音楽が特別なものになった」という劇的な瞬間があったわけでもない? そうですね。音楽を特別なものとして感じるようになったのは、仕事を始めてからかもしれないです。それまでは本当に生活の一部のような感じでした。 ──聴いてきた音楽はどういうものでした? 父の影響で自然と触れていたのはBONNIE PINKなどの邦楽と、洋楽だとダリル・ホール&ジョン・オーツとか。自