彼らは「アイドル」と呼ばれ、その仕事は「夢を売ること」だ。日本や韓国の若いポップスターは何十年も前から、10代の若者のあこがれの的だった。 しかし、華やかな表面の裏には鉄のこぶしで、アイドルを管理するタレント事務所がある。 最近、日本と台湾のアイドルが、相次いで公の場で謝罪する羽目になった。その様子は、タレント事務所がどれほど力を持っているかを、まざまざと浮き彫りにした。 日本と韓国のポップミュージックはそれぞれJ-POP、K-POPと呼ばれる。どちらも数百万ドル、数億円規模の産業だが、スターのほとんどは給料制で、それほどの収入はない。 若者たちはさらに、アイドルらしくふるまうよう、厳しい規則で縛られている。たとえば日本ではアイドルの多くはデート禁止で、結婚には許可が必要だ。 契約書の「デート禁止」条項を破ったアイドルが、評判を落としたと訴えられることもあった。人気女性グループA