蝶々繞花、莊生一夢
今すぐに商品化できないけど、とても“クレイジー”で魅力的なアイデア。お金にならないけど、誰もが触って「おっ」と驚く面白いプロトタイプ──。そうした先進的な開発を行なうために、企業の中には優秀な人材を集めた研究所(ラボ)を設けているところがある。 ここでは米アドビ システムズ社のラボで研究されている“未来の画像処理”の研究成果を紹介しよう。 今回披露してもらった研究成果は大きく分けて下記の3点だ。 ピント位置を修正できるフォーカスブラシ 画像の不正改ざんを見破るフィルター 超高解像度な“ギガピクセル”画像を高速に処理する技術 ――それぞれ見ていこう。 アドビは“20眼”レンズまで作っていた まずは撮影後、パソコンに画像を取り込んでからピントの調整ができるという“フォーカスブラシ”を紹介しよう。 現在の常識では、ピントがぼけた写真を補正するのは至難の業だ。例えば、手前に人物、背景に木という構図
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