◆大和、全市立小中学校で完全個室トイレ 大和市教育委員会は本年度から、全28の市立小中学校で一部男子トイレの完全個室化に乗り出した。小便器のないトイレ環境にすることで、「学校で大便がしにくい」との子どもたちの事情に配慮した。市教委によると、全校を対象とした個室化は神奈川県内で例がない。 小学校19校、中学校9校の1階トイレの1カ所で小便器をなくし、全て個室にする。小便器と個室が同じトイレに併存することで、「個室に入るとからかわれやすい」との子どもたちの心配を解消する狙いだ。 大手住宅機器メーカーが約千人の小学生を対象にしたアンケートによると、男子の4割が学校で大便をしたくないと回答している。「恥ずかしい」「からかわれる」との理由が目立った。 子どものトイレ事情は、市議会3月定例会でも取り上げられた。市教委は「学校で大便を我慢し、下校中に漏らした」との深刻な悩みも把握。障害者差別解消