「名詞+かのような」では言葉足らずとして、「~であるかのような」にしたいという人が6割を占めました。他の選択肢も合わせると、直したいという人が8割超で大多数を占めています。名詞に直接「かのような」をつける形は、多くの人から違和感を持たれる表現であると言えます。 「か/の/ような」と切り分けると… しかし、この「かのような」という語形を辞書で引こうとしても、どこを見ればよいのか、しばし戸惑います。考えた上で単語として切り分けるなら「か/の/ような」となるはず。「か」は終助詞、「の」は格助詞、「ような」や「ように」は助動詞「ようだ」の活用形です。 「ようだ」の機能のうち大きな一つは「比況表現」です。回答から見られる解説でも挙げましたが、「比況」は大きく「比喩」と「例示」に分けられます。「助詞・助動詞の辞典」(森田良行著、東京堂出版)は「比況」の中でもほかに「内容説明」「不確かな状態として示す」