【ソウル=牧野愛博】北朝鮮が近く、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300キロ)を発射する動きがあることが29日、分かった。軍事関係筋が明らかにした。米韓両国などは人工衛星で発射の兆候がある地点を把握しており、日本海に向けて発射する動きを見せているという。 ノドンは準備が簡単な固体燃料を使っているほか、移動式の発射台を用いるため実際に発射するかどうかを事前に把握することは極めて難しいが、各種の情報を総合すると5月中にも発射する可能性が高いという。 北朝鮮は昨年7月にノドンを発射した際、同時に短距離弾道ミサイル「スカッドC」(射程約500キロ)も発射した。今回、スカッドだけにとどまる可能性もある。 北朝鮮は3月、核問題をめぐる6者協議の予備会合を支持する考えを米国に表明したが、3月末に起きた韓国哨戒艦の沈没で北朝鮮の関与を疑う声が噴出し、米国も原因調査が終わるまで米朝協議自粛を決め