【ニューデリー=田原徳容】南アフリカで13日から開催予定の「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」が中止に追い込まれたことがわかった。 参加予定だったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世に南アのビザが発給されないことが理由で、他の参加予定者が、ダライ・ラマが出席できないサミットへの不参加を表明していた。ビザの発給拒否は、最大の貿易相手である中国に南アが配慮したためとされる。 サミット主催者側の発表によると、他の参加予定者は、9月に南アのズマ大統領にダライ・ラマへのビザ発給を求める書簡を送ったが、反応がなかったという。 このサミットは1999年から世界各地でほぼ毎年実施。歴代の平和賞受賞者が集まって国際平和を訴える場として知られる。