2008年10月18日のブックマーク (2件)

  • 『American Teen アメリカン・ティーン』監督:ナネット・バースタイン(2008年) - TRiCK FiSH blog.

    アメリカの高校生を10ヵ月追ったドキュメンタリー。アメリカ青春映画好きにはたまらない一作であり、クオリティも非常に高かった。 監督は、『くたばれハリウッド』のナネット・バースタイン。舞台は、アメリカ・インディアナ州ワルソウ(字幕では「ワルシャワ」)。ここは、白人とクリスチャンと共和党支持者が多い、保守的かつ典型的な中西部の町だ。人口も12,500人ほどの小さな町である。カメラが追うのは、この地区の唯一のハイスクールである、ワルソウ・コミュニティ・ハイスクールに通う5人の学生だ。彼らは、高校生活のラストイヤーを過ごしている。 メーガン・クリズマティックは、生徒会の副会長で父親は外科医。学校ではヒエラルキーのトップに君臨するクイーン・ビー(女王蜂)だ。父親が外科医の彼女は、姉や兄と同様に、自らもノートルダム大学への進学を希望している。 ジェイク・トゥッシーは、マーチングバンド部に所属し、『ゼル

  • 山本弘のインナースペース。 - Something Orange

    詩羽のいる街 作者: 山弘,徒花スクモ出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/09/25メディア: 単行購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (59件) を見る 愛は負けても親切は勝つ。 カート・ヴォネガット・ジュニア 山弘ウォッチャー仲間の(ぼくが一方的に仲間だと思っている)たけさんに『詩羽のいる街』を取り上げていただいたので、ぼくもいいかげん感想を書くことにしよう。 初めにいっておくと、この作品は傑作だと思う。山弘の作品のなかでも、『神は沈黙せず』とならんでベストを争う出来だ。 しかも、『詩羽』は衒学的知識を駆使した『神は沈黙せず』とは全く作品のベクトルが違う。作家山弘にとって新境地を切り開く快作なのである。 物語は、春夏秋冬、四つの季節に彼女と出逢う四人の人物の視点から、詩羽(しいは)という名のなぞめいた女性を浮かび上がらせていく。

    山本弘のインナースペース。 - Something Orange