あの頃のぼくが好きだった富士見の走馬灯、6月集中刊行、トリを飾るのはこの人。秋田、ろくごと比べるとやや地味だけど、その分様々なものに挑戦してきたベテラン、小林めぐみ、デビュー17年目にして初の単行本。その内実はというと、どっかで「幻想ミステリー」という煽りを聞いたけど、推理小説のような謎解きはあまり重要ではなくて、どちらかというとホラー小説めいた雰囲気。この人なら、一昔前に流行した理系ホラーとかも書けそうなんだけど、とりあえず今回はそういうのはなし。 北関東のとある町に住む主人公の少年たちは、そのほとんどが何らかの家庭の事情を抱えている。彼らは、問題から逃避するように、山小屋に棲みついた"魔女"と呼ばれる浮浪者のところに入り浸っていた。しかしそれも長くは続かず、魔女は殺され、灰となって消えていった。それから4年後、連続殺人事件で町がざわつく中、当時のことをすっかり忘れた主人公の元に、魔女が
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