東日本大震災で甚大な被害を受けた被災者の心情に配慮して、花見やイベントの自粛が広がるなか、岩手県の日本酒の蔵元が「ぜひ花見を開いて」と訴える動画がインターネット上に公開され、話題を集めている。 自粛ムードで消費が冷え込むと、かえって被災地の経済に打撃を与えるというのだ。宮城県や福島県の蔵元も、「日本酒を飲んで被災者を応援してほしい」と願っている。 自粛による「経済的二次災害」恐れる 桜のシーズン到来だが、各地で花見のイベントの中止が相次いでいる。関東地方などでは電力不足から「夜桜見物」を控えるためという理由もあるようだが、計画停電の影響を受けない西日本でも自粛するところは多い。 ところが、被災地のひとつ岩手県から花見の自粛に「待った」がかかった。同県二戸市の地酒「南部美人」の蔵元、久慈浩介さんが動画投稿サイト「ユーチューブ」に、「被災地岩手から全国のみなさんへ」と題した動画を投稿。そこで自