「ショウ。聞いて!私、天才かもしれない。」と僕が学校から帰ってくるなり美姫さんが言った。 たいてい美姫さんの“天才”発言は、あまり天才とは思えないことばかりなので信用ができないが、とりあえず聞いてみることにした。 「どうしたの?」 と僕。 「あのね、究極の若がえり法をみつけたの」と美姫さん。 「まさか、宇宙から見たら一年なんてちっぽけとか、そんなのじゃないよね。」と僕がいうと。 「いやいやいや、 今日ね、テレビ見て気づいたのよ。」と美姫さん。 「で、何?」 と僕。僕は究極の若がえり法に興味はないんだけど。 「アンパンマンみたいになれればいいんだよ。」と美姫さんはいった。 はぁ? 毎回 思うんだけど、 意味がわかんない。僕がきょとんとした顔をしてると、 「アンパンマンみたいに顔がよごれたら、とりかえればいいんだよ。 そしたら、老けない。」と得意気な美姫さん。 「美姫さん。それ、今日一日中考え
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