人間を捕食する謎の巨人たちとの戦いを描く「進撃の巨人」(原作・諫山創(いさやま・はじめ))が、4月からのアニメ放映を機に大ブレークしている。この2カ月間で原作漫画の累計発行部数は750万部を上積みし、累計1950万部を突破した。来年には実写映画も公開予定。「快進撃」の理由について関係者は「巨人に食われるという絶望的な状況の描写と、その中でも弱者が強者を倒すという少年漫画の王道の面白さにある」と口をそろえる。(本間英士) 平成21年から「別冊少年マガジン」(講談社)で連載され、現在10巻まで刊行されている原作は、4月以降の人気の高まりで在庫が売り切れた書店も出ている。「2カ月で750万部の重版は、講談社史上最大の数字ではないか」と同社。電子書籍版も好調で、アップルの「アイブックストア」では一時期、有料本のランキング1~10位を「進撃の巨人」が独占した。残酷、でも… 物語の舞台は、人類が突如現