米サンフランシスコでWeb 2.0 Expoが始まった。カンファレンス初日となる4月1日(現地時間)の夕方にO'Reilly Media創設者Tim O'Reilly氏による基調講演が行われた。 同氏が提唱したWeb "2.0"はバージョン番号を示しているのではない。ドットコム・バブルがはじけてWebビジネスが衰退するという悲観的な見方が蔓延した中、いくつかの企業はWebをプラットフォームと見なし、集合知の価値を引き出して逆に困難な状況を成長のチャンスとした。そんなWeb企業の第2章を示すものだった。今日、世界規模で経済状況が悪化している。今やWeb 2.0という言葉に新しさはないものの、「Web 2.0の本当の意味を実感できる時期を迎えている」とO'Reilly氏。Web 2.0を経てきたWeb産業だからこそ、今日の経済状況を変えるカギとなり得るというのが、この日の講演のテーマだった。