大雪の影響で16~18日、新潟県と群馬県の県境付近で多数の車が立ち往生した関越自動車道。身動きが取れなくなったドライバーに支援物資を届けるため、民間ボランティアの四輪バギーやスノーモービルが出動した。動いたのは長野県小布施町の浄光寺副住職、林映寿(えいじゅ)さん(44)ら2人。その行動の背景には、2019年の台風19号の教訓があった。 生かされた台風19号の教訓 「全く救助が来ない。物資も少ないらしい」 関越道で立ち往生が発生した後、林さんの携帯電話にSOSが何度も届いた。新潟県南魚沼市でスノーモービルショップを営む知人社長からだった。この知人は自社の社員が立ち往生に巻き込まれ、現場の状況をリアルタイムに把握していた。新潟県の要請を受けて自衛隊が災害派遣されたものの、林さんは「民間の力が必要だ」と判断。17日午後10時ごろ、立ち往生が続いていた南魚沼市へ向かった。 林さんは19年、…