情報学者の西垣通氏を迎えて送る対談の第2回。今回は、インターネットの集合知が社会問題の解決に役立てられるか、という議論の前提となる、公共哲学についての話が展開される。これまで、人はどういった「正義」をもとに、社会のルールを決めてきたのか。日本でもベストセラーとなった『これからの正義の話をしよう』を著したマイケル・サンデル教授の、真の主張とは? >>【西垣通氏×武田隆氏対談1】を読む 多数の幸福が実現するためなら、 異教徒を殺すのも正義? 西垣通(にしがき・とおる) 東京経済大学コミュニケーション学部教授。東京大学名誉教授。1948年、東京生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。工学博士(東京大学)。株式会社日立製作所と米国スタンフォード大学でコンピュータを研究した後、明治大学教授、東京大学社会科学研究所教授、東京大学大学院情報学環教授を経て、2013年より現職。専攻は情報学・メディア論であり