前回はカラー画像からモノクローム(白黒/モノトーン)画像への変換の基礎を解説した。今回は、モノクローム表現でよく使われる「粒子を粗した表現」「トーニングによるバリエーション」をPhotoshopとプラグインフィルタを使った方法で解説してゆこう。 モノクロームで粒子の粗い表現をレタッチで作り出す 銀塩フィルムでよく見受けられる粗粒子表現は、主にモノクロームの高感度フィルムを高温現像して、粒子が粗く浮き出てくる現象を使った表現である。こうした銀塩フィルムの写真表現を画像処理でもPhotoshopの機能をいくつか組み合わせて作り出すことができる。 まずは「フィルタ」メニューから「ノイズ」と「ぼかし(ガウス)」を適用し、トーンカーブでコントラストを付けるという方法がシンプルで簡単なのだが、これだと粒子のサイズを調整できないので、次のような手法で対応する。 該当レイヤーの上にニュートラルグレーで塗り