不動産業界が今、ITとのかけ算で今までに無い斬新なサービスを生み出そうとする「不動産テック」に沸いている。ベンチャー企業に続き、大手ネット企業が相次ぎ活用を表明。ヤフーなどが不動産会社を介さずマンションを売買できるサービスを開始。グリーも、住宅探しやリフォームの情報をマッチングするサイトを開設した。40兆円規模とされる不動産市場は情報格差が大きいとされてきた。不動産テックで情報の流れがスムーズになれば、取引活性化につながりそうだ。 「個人が持つ資産の中で、一番大きいのは不動産。ITを活用し、個人が法人と同じ不動産情報を得られる環境作りに挑戦する」。2015年11月5日、ヤフーの宮坂学社長は不動産売買サービス「おうちダイレクト」発表会見で、こう意気込みを述べた。