ブラジルには最低賃金(Salario minimo)というのがある。これは雇用者が従業員に支払うべき、最低限の月給である。 ブラジルでは、この制度自体は1940年から既に施行されている。しかし、ブラジルは超インフレの時代を80年代に経験しており、この最低賃金が重要性・実効性を持ち始めたのは、大蔵大臣フェルナンド・エンリキ(後に大統領)が導入したレアル計画が施行された1994年からと言える。 以下に、その金額を示す。 1994年 64.79レアル(70.96ドル相当) 1998年 120レアル(108.89ドル相当) 2011年 545レアル(313.22ドル相当) ブラジルにはこの最低賃金で働いている労働者が120万人以上もいる。家政婦や清掃関連のお仕事に就いている人は、大抵がこの最低賃金をもらって生活している。 従って、彼らにとって最低賃金の金額は死活問題であるほか、企業経営者にとっても
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