アメリカ・ニューオーリンズを拠点とするキャッシュ・マネー・レコードの看板ラッパー、リル・ウェインの素顔とその舞台裏に迫るドキュメンタリー『リル・ウェイン ザ・カーター』が、6月2日にリリースされた。アメリカ国内だけで累計売上380万枚を売り上げ、第51回グラミー賞で最優秀ラップアルバム賞ほか4部門を受賞したスタジオアルバム『カーターIII』(2008年)の発売前後にスポットを当て、密着取材した本作は、無許可で楽曲を使用してスキャンダラスな映像に使われたとして、リル・ウェイン本人が訴訟を起こすも、制作者のクインシー・ジョーンズ3世が正規の手続きを踏んでいると反訴し、リル・ウェインに敗訴が下された“問題作”だ。サンダンス映画祭でプレミア上映され、ニューヨーク・タイムズやハフィントン・ポストといったメディアで高評価を得るも、生々しい描写のためファンからは賛否両論が巻き起こりそうな本作を、現役のラ