駅の利用客による駅員や乗務員への暴力行為が減らない。全国の大手私鉄での発生件数は8年連続で年200件を超えた。駅員は、護身術の訓練や防犯ブザー携帯といった対策に追われ、乗客との接し方に苦心している。 東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅で4月中旬の朝、乗客の女性どうしが言い争いになった。駅員が仲裁に入ると、女性の1人が暴れだし、女性の振り払った手が駅員の首を直撃。駅員は首に軽いけがを負った。 メトロの担当者は「突然のことで防御できなかった。興奮しているお客さまにどう向き合い、どう冷静になっていただくか、悩ましい」と語る。 全国の私鉄72社(JRをのぞく)でつくる日本民営鉄道協会によると、2015年度に大手私鉄16社の駅員や乗務員が受けた暴力行為は225件にのぼる。02年度は83件だったが年々増え、08年度以降は200件超が続いている。 鉄道各社からは「日曜夜、終点駅で酔って寝ていた40代の客に声を
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