泥臭く、生々しく、ヒトである。 芸人としての大成を目指す青年達の、解散までの10年を描く本作は話数を重ねるごとにリアリティが増し、まるで友人の生き様を見聞きしているような錯覚に陥るほどだ。 原作者である又吉にも似た、ニヒルで暗めな主人公トクナガと、繊細な破天荒、師匠であるカミヤの二人を中心として物語は進んでいく。 相方との葛藤、母のような優しさを持つ師匠の彼女との生活と別れ、事務所社員や各関係者の温かさや残酷さ、成功者としての立ち振舞い、師匠の堕落。 本当に、本当に沢山の、数えだすとキリがないほどピックアップしたいシーンやストーリーがあるのだが、火花を語るに何よりも外せないのは全話を通しての林遣都さん演じるトクナガの成長であると考える。 物語において、主人公の成長ほど分かりやすく、外せないポイントをなぜわざわざピックアップするのか。 それは成長を表現するにあたっての緻密さに他ならない。 駆
![青春に終わりはないと知る。【Netflix火花:ネタバレ】 - たらさんのブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4f01163f7ada804024bf2d092aa51e69f327b800/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fh%2Fhatenablog%2F20160713%2F20160713103718.jpg)