記念すべき第1回目として採り上げる時計ブランドは、日本の時計メーカー・セイコーウオッチの最高峰ブランド「グランドセイコー」。日本が世界に誇る腕時計です。 背景には100年を超える時計作りの伝統が グランドセイコーの原点は、服部金太郎(1860~1934)が明治14年(1881年)に時計店として創業し、掛け時計や懐中時計の開発・製造に進出した服部時計店(現・セイコーホールディングス)です。1913年には国産第1号の腕時計「ローレル」を開発・製造・発売しています。同社とそのグループ会社は現在まで130年以上、日本の時計作りを常にリードしてきました。 グランドセイコーの第1号モデル、初代グランドセイコーが生まれたのは1960年。300万人を超える人が亡くなり、東京をはじめ日本中が焦土になった第2次世界大戦の敗戦から15年後のことです。敗戦直後、世界で最も優れた腕時計を作っていたのは時計王国・スイ