4月の新元号発表の日、菅義偉官房長官が掲げた「令和」の二文字を、多くの国民がニュースや号外で眺めたことだろう。この「令和」の文字を書いたのが、茂住修身さんだ。当時の緊張感や書の奥義を、同じ書家として活躍する木下真理子さんが聞いた。(構成=内山靖子 撮影=本社写真部) 新元号を書く仕事とは? 木下 新元号が発表された時、「令和」の文字に思わず見とれてしまったという方も多かったと思いますが、茂住さんはどのようなお立場でこの文字を書いていらっしゃるのですか? 茂住 僕は大学卒業後に内閣府の辞令専門官(国家公務員)となり、現在も永田町の庁舎に勤務しています。この職は定員2名。欠員が出ないと、何十年もの間、募集されません。 木下 具体的なお仕事の内容は? 茂住 毛筆で公式の文書を書くことですね。たとえば大相撲で優勝した力士への表彰状や、羽生結弦さんが授与された国民栄誉賞の表彰状も僕が書きました。令和
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