昔、ボクの両親は飲食店を経営してた。 鰻割烹からスタートして、 まだファミリーレストランという言葉が無かった頃に 「家族連れで気軽に利用できる飲食店を作ろう」と、 和風のファミリーレストランのようなモノを営業していた。 田舎のコトで、だからテレビコマーシャルも頻繁に。 「パパは鰻で、ママは寿司、ボクは釜飯」 というのが当時のうちのキャッチフレーズで、 それまで「大人の男のモノ」であった外食を、 家族でたのしめる場所にしようと‥‥。 かなり進んだ考え方。 だから、かなりの人気を博し、 お店は拡大路線に向かって行ったのです。 ボクが中学生の頃には瀬戸内海を取り囲むエリアに 30店舗ほどありましたか。 父は「青年実業家」とかと呼ばれて毎日忙しく。 母は何百人もいた従業員のココロのケアをしながら、 上得意のお客様とのお付き合いに忙しく。 家族団らんの機会がかなり少なくて、 特に年末どきは飲食店のか