犯罪被害者支援弁護士フォーラムが17日に開いたシンポジウムで、平成19年の「闇サイト殺人事件」で娘を奪われた磯谷富美子さん(65)は「加害者の更生という未来の不確定なことを前提にして裁くのではなく、まじめに生きている人を守ることを優先して裁く司法であってほしい」などと話した。磯谷さんの基調講演の内容は次の通り。(呼称などは発言のまま) ◇ 闇サイトで集った男たちの凶行 私の娘は、今から9年ほど前の平成19年8月24日から25日にかけて起きた強盗殺人事件の被害者となり、見知らぬ3人の男たちの手によって、31歳という若さで人生を終えました。 彼らは「闇の職業安定所」というサイトを通じ知り合い、初めて顔を合わせてからわずか3日後の犯行でした。楽してお金を得ようと、まじめな若いOLを拉致し、(口座の)暗証番号を聞き出し、預金を引き出し、最後は殺すと決めて女性を物色。その彼らの目にとまった娘は自宅か