Linuxが稼働しているマシンのメモリー上に作成できるファイル・システムです。tmpfsを任意のディレクトリにマウントするだけで,通常のパーティションのようにファイルの読み書きなどに利用できます(図1)。ただし,tmpfsはメモリー上に作成するファイル・システムであるため,マシンの電源を落としたり,マシンを再起動したりすると書き込んだファイルは消えてしまいます。 tmpfsのようにメモリー上にファイル・システムを作成する仕組みとして「RAMディスク」があります。tmpfsとRAMディスクは,主に以下の3点が異なります。 (1)RAMディスクはブロック・デバイスとして認識されます。そのため,RAMディスクを任意のディレクトリにマウントして使うにはフォーマットし,RAMディスク内にファイル・システムを作成する必要があります。tmpfsは最初からファイル・システムとして認識されますので,その必要