図書館の本を盗んだホームレス男逮捕 高知署 高知市民図書館(同市本町5丁目)からの本の紛失が問題になる中、同図書館から本を盗み出した窃盗容疑で本籍千葉県市川市のホームレス男(57)が26日、高知署に逮捕された。「自分は住所がなく(図書利用カードが作れないため)本が借りられないので盗んだ」と供述しているという。 調べによると、男は23日午後、同図書館から文庫本1冊(100円相当)を盗んだ疑い。25日午後11時40分ごろ、同市帯屋町2丁目の大橋通商店街のベンチで読書をしていたこの男に警ら中の同署員が職務質問。同図書館の貸し出し用バーコードが入った本だったため追及したところ、盗んだことを認めたという。 手にしていたのは北方謙三のハードボイルド小説「愚者の街」。同図書館の不明本は年約1000冊。うち3割はこっそり返却されており、一部は図書カードを作れない人が読書用に持ち出しているとみられている。