メールアドレスhabuku@kurume.ktarn.or.jp 呉三桂演義 清代の作品です。作者不明。 一応「伝奇」でしょうか?しかし、天上界の事件や妖術使いの大暴れなどはありません。怪談がチョロチョロ顔を出す程度で、殆ど単なる「軍記物」です。ですが、主人公は呉三桂。その波瀾万丈の人生なら、単なる史実の羅列でも充分楽しめます。 忠義も節義も何のその。色香に迷って国を滅ぼす。 天下御免の卑怯者。呉三桂がまかり通るぞ! 東莱博議 南宋、呂祖謙 著 (字は伯恭、東莱と号す) 春秋時代に素材を取った論文集。全部で168篇の論文があります。著者は朱熹の弟弟子にあたり、朱子学創始者の一人です。名文家として知られていますが、この論文集はただ流麗なだけではなく、着眼点の鋭さや論理的な緻密さ等に心奪われるものがあります。 宋代は科挙制度が整った時代ですが、これはその模範答案集として広く流布し