知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう 日本は戦争を外国との交渉方法の一つとは見なしていなかった。なぜならば、日本政府は、戦争によって得ることができるものと市民らが被る損害の費用対効果を全く無視していたからだ。つまり、戦争は破れかぶれだったわけだ。その点、欧州では、戦争による被害は原則として平等に保障されることとなっており、それは、国籍を問わない。 その代わり、日本では、戦前、軍人については、優遇されていた。そう、軍人恩給制度だ。 米国は、日本を降伏させ、占領した後、この制度が軍国主義の温床になると考え、昭和21年9月に廃止させた。軍人も市民も平等に生活保障がなされることになった。 ところが、日本は独立後ただちに、この恩給制度を復活させ、「軍国主義」の温存化を図った(昭和27年の遺族援護法、昭和28年の恩給法改正)。 この一