コロナ禍も4年目に突入した。 3年前の今頃、私は毎日のように横浜地裁に通っていた。相模原障害者施設殺傷事件の裁判傍聴のためだ。ちょうどその裁判のさなか、横浜地裁にほど近い横浜港にダイヤモンド・プリンセス号が入港。「対岸の火事」だったバンデミックが、とうとう身近に迫ってきた瞬間だった。 あれから、3年。まさかこれほど長期にわたって日常が奪われるなんて、一体誰が想像しただろう。 そんなコロナ禍は、膨大な困窮者を生み出した。特に飲食・宿泊をはじめとするサービス業、そして非正規やフリーランスで働く人たちの生活に大きな打撃を与えた。 この3年で、困窮者に駆けつけ支援をする「新型コロナ災害緊急アクション」に届いたSOSメールは約2000件。今も連日「昨日ホームレスになった」「3日間、水しか口にしていない」「残金200円」「とにかく身体を休めたい」などの切実なSOSが届く。 そんな中、生活保護を利用して
