前回に紹介した山本貴士釈明文書を京大の研究者やNPO関係者に読んでもらったが、大方の感想は何を言っているのか分からないというものであり、これが研究者で国立環境研究所の主任研究者かとあきれ果てていた。 彼が言う「ガイドラインやマニュアルの中には、試料の含水率についての規定はなく、測定は乾燥せずにありのままの状態で行うことになっています」とある。いったい、「ありのまま」とはいつの状態を言うのであろうか。この不法な投棄事件が発生したときの木材チップはどのようなものであったのだろうか。遠方からこんなに水分を多く含んだチップを運んできたのだろうか。「ありのまま」とは、この主任研究員は、「長期間放置し、水分が十分に含まれるようになり、放射能が低い値になる状態」まで待っていることをと言っているのである。まさに不法投棄者の助っ人のような発言である。 また、「木材の含水率70%は一般的に取り得る値であり、特