少し前にかつて「ネット右翼」だったという琉球新報記者についての記事がありましたが、私も10代のころは、「ネット右翼」ではないにせよ、少なくとも「自称中立」とか「冷笑主義」などと批判されるタイプの人間でした。私は幸いこんにちではそうした考え方から脱却できているつもりでいますが、なぜかつては「自称中立」「冷笑主義」だったのか、またどのようにしてそこから脱却できたのか、について語ることは、現在「自称中立」「冷笑主義」などと批判されている方、あるいはこれらを批判している方などにとって多少なりとも参考になるのではないかと思い、恥を忍んでふりかえってみます。 まずなぜかつては「自称中立」「冷笑主義」だったのか。 これは責任をなすりつけるような言い方になってしまうのでとてもいやなのですが、やはり社会のせい、というのはきわめて大きいと思います。丸山眞男が「日本の思想」において指摘した「思想が蓄積され構造化