ルビ財団は、社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会づくりを目指します。 ファウンダー・評議員メッセージ 私はルビがもっと振られる日本社会の実現(再現)を夢見ています。 私は総ルビの本を読んで育ちました。 私が小さい頃、実家は本に溢れており、多くの壁が床から天井まで本棚でした。 当時は総ルビ(もしくは多くルビを振った)本が多く、しかもそれは怪人二十面相のような本だけでなく、 園芸本とか世界美術史とか、多岐にわたっていました。 そして私は本棚の下の方にある総ルビ本を次々に引き出して開いて、興味の赴くままに、色々な本を読んでいました。 例えば園芸本、苺の育て方。気温は何度から何度に維持しなければならない、そのためにはこんな方法がある、 水は1時間に何cc与える、肥料はリンと窒素とカルシウムと、その化学式は、という感じで、 或る意味科学の本でした。