「イケてると思っていたけど途中から『アレっ?』となって。でもその人に断言されて心がポキッと折れた」――。家計簿アプリがヒットし、日本のフィンテック企業として初の株式上場を果たしたマネーフォワード。だが、創業当初に手掛けていたのは、家計管理や資産運用をオープンに情報交換するSNS「マネーブック」。自信を持って世に送り出したが、「顧客は10人、20人だった」と辻庸介社長CEO(最高経営責任者)は振り返る。止めるに止められない状況に終止符を打ったのが投資家の「俺だったら絶対に使わない」というひと言。冒頭のセリフはその時の辻社長の心境だ。そこからマネーフォワードは方針を転換し、オープンなSNSではなくクローズドな家計簿アプリに大きく舵を切った。オープン編集会議メンバーとともに辻社長に「起業のリアル」を聞いた。 ■オープン編集会議とは 読者が自分の意見を自由に書き込める双方向メディア「日経ビジネスR
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