みなさんこんにちは。 アウクスブルクの和議で、一旦収束しつつあったカトリックとプロテスタントの対立は、時の皇帝マクシミリアン2世の政策の迷走により再び再燃し、その原因を作ってしまったマクシミリアン2世は結局それを解決する事が出来ずに1576年49歳で崩御してしまいます。 マクシミリアン帝は前回お話した様に子だくさんでしたが、帝位はその長男ルドルフがごく当たり前の事として継承し、彼はルドルフ2世として即位します。 今回はこのルドルフ2世が主人公です。 上が神聖ローマ皇帝ルドルフ2世です。(1552~1612)以前カール5世の回でも触れましたが、このルドルフ2世も大伯父のカール5世同様ハプスブルク王家の人々の顔立ちの特徴である「大きな下あご」を受け継いでいますね。 彼は父マクシミリアン2世がプロテスタント寄りであった事を苦々しく思っていたスペイン王フェリペ2世の意向によって、少年時代をスペイン