人生哲学なんてたいそうなものは持ち合わせていないが、わたしは選択肢の多い人生を送りたいと思っている。 「これしかできない」よりも「たくさんの可能性のなかから選べる」という人生の方が、楽しそうだからだ。 でも、「日本は人生の選択肢について考えづらい国かもしれないなぁ」なんて思っている。 * 日本では、中学を卒業したら高校へ進学し、高校に進学したら大学に行くか就職するのが「ふつう」だ。 わたしも長い間、日本的な規定路線に疑問をいだかずに生きてきた。 中学3年生になったら自然と進学塾に行くようになり、成績を鑑みて地元の公立+私立の滑り止め1校を受け、予定通り高校生になった。 高3になれば、大学受験を見越して勉強する。わたしが通っていた高校はほぼ全員進学希望だったから、これまた深くは考えなかった。大学は知名度とアクセス、偏差値からある程度絞り、一度も触れたことのない学問をウィキペディアで調べて受験