今春以降急速に進んだ円安が、日本経済に深刻なダメージを与え続けている。7月中旬には為替相場が一時1ドル139円台に突入し、24年ぶりとなる円安を記録した。 そもそも、円安はなぜ起きたのか。経済学が専門の真壁昭夫・多摩大学特別招聘教授が解説する。 「円安・ドル高が進行した大きな理由の一つは、日本と米国の金利差が拡大したことです。米FRB(連邦準備制度理事会)がインフレ対策として利上げをする一方、日銀は金融緩和策を続けるために金利上昇を抑え込んでいる。一般的に為替相場では、金利の低い通貨から高い通貨へと投資資金が移動します。現状、主要投資家は金利が低い円で資金を借り、金利収入が期待できるドルを買っている。それにより円売りが増加し、円安の流れが強まったのです。 日本の貿易赤字が拡大したことも、円安の大きな要因です。日本の輸入企業は海外への支払いに充てるドルをより多く調達する必要があるため、円売り
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