簡単にいうと今回は、4月21日に福島に行って福島の人たちといろいろな話をしたので、そこで思ったこと考えたことを書こう、というわけなのだが、そう簡単に本題に入れないのが僕の性分である。 哲学的、あるいは文学的な、あまりに文学的な話になってたいへん長くなりそうだから、途中まで書いたものをとりあえずアップしようというわけだ。 なにしろ話はニーチェから始まる。 つまり、人に同情するのは本来的には失礼だし、思い上がりだし、下品である。 同情は良いこと、美徳だと思っている人がいるが、まったく逆だ。 この点についてのニーチェの洞察は、まさにその通りだと思う。 ここでニーチェの話に深入りするつもりはないので敢えてわかりやすく言い切ってしまうと、 たとえば、健常者が身障者に対して、あるいは金持ちが貧乏人に対して上から目線で「可哀想な人たち」と同情するのは、ほんとうに嫌らしい。 これは誰でもわかるだろう。 (