ソ連が対日宣戦布告したことを日本の外務省から在外公館に伝える電報を解読した最高機密文書「ウルトラ」。しかしこの時点で、ソ連から正式な布告文は届いていなかった(英国立公文書館所蔵) ■1時間後に満州・樺太侵攻…日本政府は4時間後に報道で把握 昭和20年8月9日にソ連が日ソ中立条約を破って参戦した時点で、ソ連の宣戦布告が日本政府に届いていなかったことが8日、英国立公文書館所蔵の秘密文書で明らかになった。宣戦布告を通告された佐藤尚武(なおたけ)駐ソ連大使が日本の外務省宛てに打った公電がソ連当局によって電報局で封鎖されていたためだ。ソ連は宣戦布告から約1時間後に満州(中国東北部)や樺太などで一斉に武力侵攻を開始。その約4時間後にタス通信の報道などで参戦を知った日本は不意打ちされた格好となった。(編集委員 岡部伸) ◇ 日米開戦における真珠湾攻撃で対米宣戦布告が約1時間遅れたことで、日本はだまし討ち
![対日宣戦布告時、ソ連が公電遮断 英極秘文書(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b6a4c06044b1dcbc87b1cd6b375cfdd7bf3bc20a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FqE4r-V8enHS6pPfId1lp1oKljUI%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FFMW44GBYSFJU3PSLUVIBXLMJCI.jpg)