都知事選が面白くなった、などと言われているが、面白いと感じた後になにが待っているのかをみんなは理解しているのだろうか。 わたしたち都民の意見はさまざまだ。少子化、高齢化問題、医療や福祉、教育、介護、労働環境や環境問題、インフラ整備などさまざまなものがあり、その中の争点の一つとしてエネルギー問題がある、という位置づけである。 だからこそ、現在言われているような「脱原発」というワン・イシューだけが争点であることはあってはならない。もちろん、政策の訴えるポイントとして、一番有権者に対してリーチできる課題としてのエネルギー問題であることはあってよいが、それ以外の争点がおざなりでは元も子もない。 インターネットを活用した選挙や、メディアの接触時間の増加における選挙情報に対する入手の容易さやその情報の多さの中で、一つの政策だけで訴えていくことはそもそも難しい。ネット選挙の時代においては、多様化したイシ