「みんなはどこまで喋ってるの?」 まずこれまで取材に応じてくれた元隊員の名前をあげながら小山に取材意図を説明した。世の中からは時として半笑いにされていた川口浩探検隊かもしれないが、そこにエネルギーがあったことは確かではなかったか。そして視聴者のテレビを楽しむメタ目線を生んだのは、この番組の功績が大きいのではないか、と。 すると小山は我々にこう尋ねた。「みんなはどこまで喋ってるの?」 これまで語ってくれた元隊員たちとは異なる言葉の響きにゾクッとした。 「探検隊についてはね、これまでも何度か書籍化しようという動きがあったんですよ」いきなり初耳の話である。いつ頃の話だろうか。 「番組が終わってからすぐ。そのあとも何回か話があったんですよ。探検隊のDVDシリーズ(2005年)が出たあとにも気運があったけど、事件があってヤバいとなったんだよなぁ」 小山が語る事件とは「テレ朝、1億3000万所得隠し…
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