学校法人森友学園(大阪市)による補助金不正受給事件の捜査を進めている大阪地検特捜部は27日、籠池泰典前理事長(64)と妻諄子(じゅんこ)氏(60)を初めて、任意で事情聴取した。補助金申請に伴い、本人に不正の意図があったかどうかが焦点となっており、捜査は詰めの段階に入った。 籠池氏は聴取前の同日正午ごろ、自宅前で報道陣の取材に応じ、「一点の曇りなく説明できるものはしていきたい」と述べた。事情聴取を終え、帰宅した籠池氏は同日夜、朝日新聞などの取材に、「質問にはほとんど黙秘した」と話した。なぜ小学校をつくろうと思ったのか、という問いもあったという。夫妻は大阪市福島区の同地検に出頭、約4時間後に庁舎をあとにした。特捜部は今後さらに事情を聴くとみられる。 森友学園をめぐって特捜部は、幼稚園への大阪府の補助金約6200万円と、小学校建設費への国の補助金約5644万円をそれぞれ不正に受給したとして、詐欺