楽天が通販サイト「楽天市場」の健全化を推し進めている。2013年11月にセール時の不当価格表示が発覚して以来、ユーザーからの疑問や意見を受け付ける窓口を全商品ページに設置したり、二重価格表示時の元値のチェックシステムを導入したりするなど、再発防止に向けて“価格”への対策は強化していた。 現在は次のフェーズに移り、楽天市場の執行役員である河野奈保氏が委員長を務める「品質向上委員会」が中心となり、サイト全体の品質向上に向けて取り組んでいるという。 社員18人が「関与」した不当価格表示 2013年11月、「東北楽天ゴールデンイーグルス」の優勝を受けて「楽天市場」で開催されたセールで、複数店舗が、商品の元値をつりあげてセール価格を安く見せかけている(不当な二重価格表示)という疑惑が持ち上がった。これは景品表示法違反の「有利誤認」に当たる可能性があった。 楽天は11月11日に開いた記者会見でこれを認