カナダにあるこの写真のようなオイルサンドの精製所は、従来型の原油精製よりも多くの温室効果ガスを排出する。気候変動による壊滅的な影響を回避するなら、石油にとってかわる再生可能で炭素排出のないエネルギー源が必要であると、最新の報告書は主張する。(PHOTOGRAPH BY AARON HUEY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2015年のパリ協定では、産業革命以前と比べて、地球の平均気温の上昇を2℃未満に抑えることに各国が合意した。この数値を実現するために、世界184カ国が掲げた二酸化炭素排出量の2030年までの削減目標は、十分というにはほど遠い。一部の国はそれでも目標を達成できず、しかも上位の排出国のいくつかは、この先も排出量を増やし続けることを、世界的な気候科学者の一団がこのほど明らかにした。(参考記事:「【解説】COP21「パリ協定」勝ち組になったのは?」) 今月発