留学中、先生から面白い話を聞いたことがあります。曰く、 相手を説得して、何か行動を起こさせたければ、企業を擬人化して現状を「中年」に例えるのが一番だ。 というもの。「中年」は何かを成し遂げて成功(安定)している状態であり、現状に一定の評価を示しつつも、目前には「衰弱」が迫っていることを実感させることができる……というのです。確かに「御社は着実に成長を遂げ、いまは働き盛りの全盛期です。しかしこのまま年を重ねれば、元気な若者企業に地位を脅かされます」などと言えば、相手はいい気分になりながらも「何か行動しなくては」と感じますよね。しかもこの手法、どんな企業でも「中年」に例えることができて(スタート時点や比較対象を恣意的に決めればよいのですから)、根拠がなくても不安を煽ることができるという利点(?)もあります。 実は今日の朝日新聞、「貿易より投資で稼ぐ?」(朝日新聞朝刊 2007年2月15日 第1