サルコジ仏大統領(左)と、公的機関のトップ就任の可能性が強まり批判が高まっている大統領の次男、ジャン氏(右)=2009年6月18日撮影、AP 【パリ福原直樹】フランスのサルコジ大統領の次男で、大学生のジャン氏(23)が、パリの企業誘致地区を監督する重要な公的機関のトップに就任する可能性が高まり、仏内外で「サルコジ絶対王朝の始まり」との批判が高まっている。ジャン氏は、父がかつて市長だったパリ近郊の市幹部も務めており、仏では就任拒否の署名運動も始まった。大統領は「人(息子)を理由なくオオカミ(批判)の群れに放り入れるべきではない」と防戦一方だ。 【写真付き記事】サルコジ大統領はこんな人 同機関は大手企業約2500(従業員約15万人)が集まるパリ西部・デファンス地区の発展監督庁。大統領に近い同庁の現長官(65)が、有力後継者として大学の法学部で学ぶジャン氏の名を明かした。12月に同庁で選挙が