脳腫瘍(しゅよう)摘出手術の権威で、テレビなどで「神の手」と紹介されている脳神経外科医の福島孝徳(たかのり)氏(66)が東京国税局の税務調査を受け、日本で06〜08年の3年間に得た5億数千万円について、所得税と消費税の支払いを求められていることが福島氏の話で分かった。福島氏は米国に住所を移しているが、日本での所得を日米両国で申告しておらず、国税局は無申告加算税など約1億数千万円の支払い義務があると判断した模様だ。調査を受け、福島氏は8月、08年度分の所得について米国で修正申告したという。【石丸整】 福島氏はデューク大(米ノースカロライナ州)教授を務め、数カ月おきに来日し国内12の病院で年間約200例を執刀している。 福島氏や複数の病院長によると、手術1例あたり、福島氏には報酬や給与として数十万円が支払われるが、うち20%を非居住者への課税として源泉徴収されているという。 所得税法によ